Straumann® スタンダード インプラントは機械研磨のネック部分の高さが2.8 mmで、1回法に適しています。
補綴コンポーネントはsynOcta®およびソリッドアバットメント補綴システムから選択できます。
特長
2.8mmの研磨面
生物学的幅径を考慮したデザイン
骨頂の上に位置するマイクロギャップ
1回法に適した最適軟組織レベルのインプラント
優れたスレッドデザイン
生体力学的安定性と耐久性を考慮したデザイン
スレッド形状とピッチのデザインによる咬合力の分散
均一な応力分散による骨維持と長期的審美を実現
1回法に適したインプラント
代表的な臨床症例
スタンダードインプラント
前歯部
臼歯部
強く推奨
隣接歯との近遠心的距離が狭い
薄い粘膜
厚い粘膜
強く推奨
骨移植を伴う埋入
サブマージ治癒
ノンサブマージ治癒
強く推奨
抜歯即時埋入
ソケットリフト
推奨
ストローマン デンタル インプラント システムを使用する場合は、弊社が発行するベーシックインフォメーションや製品に添付されている添付文書を熟読の上、ご使用ください。さらに、十分な知識と使用経験のある歯科医師の指導を受けることを強くお勧めします。
純チタンは、生体親和性と骨との親和性に優れ、医用機器、特に歯科器具の業界標準材料となりました。ノーベルバイオケアは20年以上、化学的に安定した純チタンでインプラントを生産しています。
ノーベルバイオケアは2000年、特許取得の酸化チタン表面:タイユナイトを有する製品を発売しました。タイユナイトによりチタン製インプラントの骨伝導性が向上し、骨形成が促進されることによりインプラント埋入後の初期固定性が向上すると報告されています。
多数のミクロな孔を有する酸化チタン層が、血中タンパク質を吸着し、血小板の活性化、フィブリンの維持によって骨との強固なインテグレーションを促進します。
タイユナイトについての詳細はこちら
ヒトに埋入したインプラント表面と骨の8.5ヶ月後のSEM像
提供:Dr. Peter Schüpbach and Dr. Roland Glauser
2つのインプラント埋入プロトコールでは、ドリルステップがシンプルかつ明確です。
カラーコードによりインプラント径毎のプラットフォームが容易に識別できます。ドリリングはステップ・バイ・ステップで行います。
軟らかい骨質でも高い固定性が得られ、緻密骨ではパッシブフィットが得られます。シンプルなドリル・ステップです。
ノーベルバイオケアのインプラントは、アバットメント・コネクションにより3種類に分類されます。
このコネクションは、アバットメントによって補綴修復における角度選択の幅が広く辺縁歯肉が薄い症例に適しています。
手の感触により3方向のアバットメントのポジショニング調整が可能で、プラットフォームはカラーコードにより容易に識別できます。
独自の補綴物装着方式:ヘキサゴナル・インターロッキングとプラットフォーム・シフティングのそれぞれの特徴を組み合わせた、デュアル・ファンクション・コネクションです。
コニカル装着により均 一 な負荷分布が得やすくなります。また、プラットフォーム・シフティングは軟組織の良好な維持と、優れたエマージェンス・プロファイルを獲得しやすくします。
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サファイア人工歯根で培われた経験に基き、1989年、POIシステムが開発されました。
POIシステムは、生体親和性の高い、高強度のチタン合金を表面処理し、システムの多様化を実現しました。すでに20年以上にわたり多くの歯科医師に採用されています。
(引用文献)元永三、糸瀬正通、張在光、水上哲也、林美穂著
POI SYSTEMの臨床 クインテッセンス出版 2001
ASTMF67-95,F136-92
チタン合金(Ti-6Al-4V合金)
耐食性に優れ、生体内での安定性が高く、高強度であるチタン合金を採用。口腔外科や整形外科の分野で広く用いられています。
プラスト表面
ブラスト処理
チタン表面をブラスト処理することにより、骨との接触面積と骨結合量を増加させることで骨との固定力を高めています。
酸化層断面の模式図
FINAFIXは陽極酸化処理によって、表面に135~140nmの酸化層を施しました。
これにより、口腔内での審美的な調和などの優れた特性を持っています。
従来の10,000℃以上という超高温によるプラズマ溶射法ではHAの分解が生じます。
FINATITEではプラズマ溶射法と比較して低温の約3,000℃という条件でHA〔Ca10(PO4)6(OH)2〕を溶射可能なフレーム溶射法を採用しました。
理論値 | FINATITE |
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1.67 | 1.66 |
溶射されたアパタイトのCa/P比は1.66と理論値の1.67に極めて近い組成を実現しました。また、熱処理後の結晶は55%で、良質かつ安定しており、優れた生体親和性を有しています。
アパタイトコーティング
された表面SEM像
FINATITE周囲骨組織像
( トルイジンブルー染色)
資料提供:東京歯科大学歯科保存学 第一講座
HAはインプラント母材表面の粗造面に対して、平均厚み20μmと非常に薄く溶射され、付着強度の向上が図られています。
資料提供:再建歯学研究所(1995)
東京歯科大学歯科保存学第一講座(1996)
チタン合金及びHAコーティングの骨固着力を検討する目的でそれぞれの素材を家兎に埋入し、その回転除去トルク値を経時的に計測しました。
右表に示すとおり、HAコーティングされたフィクスチャーは早期に骨固着していることがわかります。
組織標本の全面画像を画像分析ソフトを用いて処理し、術後2週、4週、8週での新生骨組織と材料表面の接触面を抽出して、骨との接触面積を計測した。
HAコーティングされたチタン製フィクスチャーは、陽極酸化処理されたチタン製フィクスチャーに比べ、埋入後2週、4週、8週いずれにおいても接触面積率が高いことがわかります。
8週のSEM画像からも石灰化の進んだ緻密な新生骨がHAコーティング層と充分に結合しているのが確認されました。
※bone contact rate:
(骨が繊維組織を介さずにインプラントに直接接する部分の長さ)÷(骨とインプラントとの界面の全長)×100
骨とHA コーティングおよびインプラントの接触を示すSEM画像
(8週)