このページでは、歯ぎしりと歯科治療に焦点を当てて解説させていただきます。
あまり知られていない、歯ぎしりの利点や、歯ぎしりと歯科治療の関連、歯ぎしりの検査方法などを詳しく解説させていただきます。内容は随時更新していきます。
歯ぎしりのおかげで歯が折れて抜歯することになった!?
歯が折れるって、歯をぶつけたりしない限り起こらないものと思われている方も多いのですが、歯科医師をやっていると虫歯や歯周病で歯を抜くことよりも、歯にひびが入ってしまって歯を抜くことが非常に多いことに気が付きます。
虫歯や歯周病の場合、近年歯を抜かずに残す治療法が出てきたため、歯を保存できるようになってきました。しかし、歯が折れてしまった場合は、かなりの確率で歯を抜くことになってしまいます。
なぜ、歯が折れるのかというと、多くの場合、固いものを噛んだり歯をぶつけたからではなく、歯ぎしりで強い力がかかってしまったことが原因で歯が折れてしまいます。
最初は細かいヒビがだんだんと歯ぎしりの力が加わり、隙間が広がり、隙間に細菌が感染することで歯の周囲に炎症を起こし、歯が保存できなくなってしまいます。
特に、噛み合わせの悪い方の中には、歯ぎしりをすることで歯が折れてしまう事がしばしばあります。奥歯に強く当たる歯ぎしりをされている方は、100キロ以上の力が歯に加わりますので、差し歯の型や、少し薄くなってしまっている歯などはひびが入ってしまう事があります。
歯ぎしりをすることで胃潰瘍が予防できる!?
寝てしまうと、ストレスを感じたことも軽減されたという経験はありませんか?睡眠自体の効果もありますが、歯ぎしりはストレスを解消することがわかってきています。歯ぎしりは悪いことと言う訳ではありません。
歯ぎしりとうまく共存することが体にもよいでしょう。
歯ぎしりの問題は歯や顎に負担がかかってしまうということですので、歯ぎしりをすること自体を問題にするのではなく、歯ぎしりをしても影響が少ないかみ合わせにすることが理想です。
詳しくは良い歯ぎしりとはのページをご覧ください。
歯ぎしりをした時に歯に強い力がかかるかみ合わせがあります。
たとえば、干渉と言っていますが、歯を横にずらしたときに奥歯があたる噛み合わせは歯に強い力がかかります。また、歯を横にずらせないほど深くかみ合っている歯並びも歯や顎に負担がかかります。
また、出っ歯やオープンバイトと言って前歯がしっかりと接触しない歯並びも奥歯に負担がかかりやすいかみ合わせになります。
歯並びが良くても奥歯に負担がかかる噛み合わせになってしまっていて、奥歯にひびが入ってしまったり折れたりすることもあります。
歯ぎしりをした時に奥歯に当たらない犬歯ガイドというかみ合わせにしていくことが理想的です。ただ、犬歯だけがあたる噛み合わせも顎の位置がずれてしまう原因になりますので、顎の関節の動きと調和のとれた犬歯の接触が重要になります。
歯にかかる力をかるくするかみあわせに関しましては、下記のページをご覧ください。
歯並びが良い方でも理想的なかみ合わせでない方も多くいらっしゃいます。
どの程度理想的な噛み合わせとずれているのかは個人差があり、治す必要があるのか無いのかを確認する必要があります。
やみくもに治療をする前にしっかりとかみ合わせの検査をすることをお勧めしております。
かみ合わせが問題で、歯周病が進行してしまっていたり、歯が折れてしまったり、顎の関節に問題が起こっている場合は、噛み合わせの治療をおすすめすることがあります。
部分的な調整で済む場合もありますし、矯正治療を含めた全体的な治療が必要な場合もあります。
歯ぎしりが原因で歯科治療をされる方の場合、噛み合わせの状態を調べて治療する必要がありますが、状況は個人個人で大きく異なります。そのため、しっかりと精密な検査をする必要があります。
ご紹介する動画は必要な噛み合わせの検査や治療をわかりやすく説明させていただいております。わかりやすくかみ合わせ治療を知りたいという方にお勧めの動画です。
この動画は、以前西山令生先生が監修した動画です。
現在、神田ふくしま歯科では西山先生の無料カウンセリングも行っております。ご希望の方は、下記のお問い合わせ先にご連絡ください。
動画目次
0:49 噛み合わせについて
2:33 悪い噛み合わせの弊害について
4;06 歯ぎしりについて
7:08 歯ぎしりの検査 ブラックスチェッカー検査
9:23 噛み合わせの検査
12:43 西山先生の話「噛み合わせと歯科治療について」
14:19 西山先生の話「噛み合わせの大切さと今後の歯科治療について」
15:18 まとめ
歯ぎしりの治療に関してのご相談はを希望される方は、まず無料カウンセリングにお越しください。
無料カウンセリングお問い合わせ
神田ふくしま歯科
0120−25−1839
東京都千代田区神田鍛冶町3−2−6F
JR神田駅北口より徒歩1分 (東京駅の隣の駅です。)
歯周病は歯磨きをしていないからなる病気というわけではありません。
歯ぎしりは歯周病を進行させる原因になってしまっていることはご存知でしょうか?
多くの方は、歯ブラシができていないので歯石がたまり炎症が起こる病気と思われていることかと思います。実際は、それほど歯ブラシができていない方でも歯周病が進行しない方や逆に丁寧に歯ブラシをしているのに歯周病がどんどん進行してしまう方など、歯ブラシ以外のことが原因で歯周病が進行してしまう事がしばしば起こります。
例えば、奥歯1本だけ歯が揺れれてしまって、歯周病が進行してしまっているという方がしばしばご来院されます。
もちろん、この方が奥歯1本だけ歯ブラシをしていないわけではありません。
なぜこういうことが起こるのか?ということですが、最初に書いた通り、歯ぎしりが原因の歯周病だからです。
こういった方はしっかりと歯を磨いても歯が揺れてしまっていては歯周病が良くなりません。むしろ悪くなってしまいます。
しっかりと噛み合わせの調整や固定などを行う必要があります。
また、歯ぎしりが原因で歯周病が進行すると、非常に重度化してしまう事がわかっています。
そのため、歯周病が進行した場合は、かみ合わせを改善して歯ぎしりをしても歯にダメージが加わらないようにすることが歯周病の治療にも必要になります。
歯ぎしりが原因の歯周病が進行してしまった場合はまずは噛み合わせの精密検査からするべきでしょう。
歯周病が進行してしまった場合は、まずは炎症の状況を確認する必要がありますが、次に歯ぎしりや噛み合わせの状況を検査をすることをお勧めしております。
歯周病や、かみ合わせが気になる方は、まずは無料カウンセリングにお越しください。
現状の確認をしたうえで、治療法のご説明 をいたしております。
無料カウンセリングお問い合わせ
神田ふくしま歯科
03-3251-3921
東京都千代田神田鍛冶町3-2-6F
JR神田駅北口より徒歩1分 (東京駅の隣の駅です。)
歯ぎしりで、集中して噛む力の負担がかかってしまう歯があると、歯が揺れてきてしまう事があります。歯が揺れてほっぺた側に移動すると、歯の周囲の骨が薄くなり、歯茎が下がりやすくなってしまうかもしれません。
昔に比べて前歯が動いてきたと感じている方もいらっしゃると思いますが、歯が揺れてしまっていたりすると歯茎が下がってしまってきているかもしれませんのでご確認されると良いと思います。
歯が揺れるような強い力が歯に集中しないように歯軋りの確認をする必要な場合があります。
歯が移動してきて、歯茎が下がってしまった場合は噛み合わせの確認をされた方が良いかもしれません。
噛み合わせの強く接触している歯の歯茎が下がっております。ただ、一概に歯の接触するから歯茎が下がるというわけではありません。
歯軋りで歯が折れる事があるってご存知でしたか?
歯が折れるっていうと、硬いものを噛んだとか、歯をぶつけたと言ったことを想像される事が多いのではないかと思いますが、実際に歯が折れてしまう原因は歯ぎしりです。
歯ぎしりでは、体重の4倍と言われる力が歯にかかる場合もありますので、歯の接触具合いが悪かったり治療などで弱ってしまっている歯の場合、歯が折れやすくなります。
歯が折れて土台が外れている差し歯のお写真です。
差し歯が外れてしまってご来院されましたが、歯の根っこにヒビが入ってしまって感染を起こしてしまっているため、歯を抜くことになってしまいました。
歯軋りで歯が半分になってしまうこともあります!
歯軋りをする方は、下の前歯の長さをご確認ください。8ミリほどの長さがない場合は、おそらく歯軋りの影響で歯の長さが削れて短くなってしまっています。
歯軋りによって、歯がすり減ると当然噛み合わせの高さは低下してしまいます。歯の高さが低下することで、より噛み合わせが深くなっていきます。
そのため、歯軋りで歯が短くなってしまった方の虫歯治療をする場合など、被せ物の高さや厚みを出せなくなって、すぐ壊れてしまったり外れてしまうことになります。
歯軋りをしても特に奥歯がすり減らない噛み合わせに、犬歯ガイドの噛み合わせというものがあります。
犬歯ガイドの噛み合わせとは、歯軋りをしたときに犬歯のみ歯が接触する噛み合わせです。犬歯のみが接触するため、奥歯がすり減る事がありません。
奥歯がいつも悪くなってしまうという方は、犬歯ガイドとなる噛み合わせに噛み合わせの治療をする必要があるかもしれません。検査をして確認する必要があります。
歯軋りの検査に関しましては下記のリンクページをクリックしてご覧ください。
歯軋りをした時にかかる力は、歯の接触部分が削れてしまったり、歯の側面の歯がかけて削れてしまったりします。
下のお写真は、歯ブラシが原因で歯茎が下がってしまったり、側面が削れてしまったというわけではありません。歯軋りによって噛む力が歯の構造上、歯と歯茎の境界部分に集中してしまう事が知られています。
これをアブフラクションと呼んでいます。
骨が膨らんできた・・という場合は歯ぎしりが疑われます!
歯軋りや食いしばりの強い方は、上顎の骨の中央に骨の膨らみができる事があります。これを口蓋隆起と呼んでいます。
自覚がない場合が多いのですが、舌で上顎の骨の真ん中を触ってみて膨らんでいるようでしたら、口蓋隆起があるかもしれません。
口蓋隆起自体は問題ないのですが、入れ歯が合わない方など、場合によっては外科的に切り取る必要があります。
今回は、口蓋隆起のご説明をいたします。
ブラキシズムって聞いたことありますか?
ブラキシズムとは簡単に言うと歯ぎしりのことですが、よくこの言葉が誤解されて、歯ぎしりだったらギリギリとあごを動かすことだけのことかと思われてしまします。
そのため、歯ぎしりしていると言われたことがないという方は、ブラキシズムの問題がないとお考えになってしまうことがあります。
しかし、ブラキシズムで一番の問題は食いしばりです。クレンチングとも言っておりますが、グーと噛みしめてしまうため、歯やあごにかかる負担が大きくなります。
睡眠時に歯のこすれる音がしなくても、食いしばっている場合もありますので、歯がすぐ壊れたり、差し歯が外れたりする場合はブラキシズムを疑ったほうが良いかもしれません。
歯ぎしりは歯に負担をかけます。
歯が揺れてしまっている場合、歯に問題が起こったことは自覚されると思います。歯が揺れる原因は歯に強い力がかかったり、歯の周囲の骨が歯周病などで吸収したことが原因となります。
歯ぎしりも歯の揺れるようになる原因の一つです。歯ぎしりや食いしばりは無意識に行うものですので、自覚症状がある場合は少ないのですので、しっかりと見極める必要があります。通常は歯科で歯ぎしりの症状をみることで歯ぎしりの既往がわかります。
歯ぎしりは忙しい生活を送っている方などストレスを感じやすい環境のかたに起こりやすいことが知られています。時間に追われている、周りの反応を気にするなどの生活にストレスを知らず知らずのうちに感じて、ストレスがたまっていきます。ストレスがたまった時に体は無意識に歯ぎしりをすることでストレスを発散させています。
成人の方は、虫歯や、歯周病より歯ぎしりによる歯の破折や歯の揺れによって歯を抜くことになる場合が増えています。
歯ぎしりの検査などを定期的に行ったり、噛み合わせの調整をすることで歯を守ることが大切になる場合があります。
無料カウンセリングのお問い合わせ
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歯ぎしりが原因で歯や顎に問題が起こるため、歯ぎしりは歯科にとって良くないものと評価され、歯ぎしりをなくすための方法も考えられてきました。
しかし、近年、歯ぎしりはストレスの解消のために非常に重要な働きをしていることがわかってきています。よくストレスがたまったことが原因で病気になることがありますが、歯ぎしりはそういった病気になることを予防していると考えられております。
つまり、歯ぎしりは体にとって良い事です。
ただ、歯にとっては問題が起こります。歯ぎしりをすることで歯には負担がかかります。そのため、歯ぎしりをしても歯に負担がかからないような噛み合わせにする事が歯ぎしりをされる方には大切です。
良いかみ合わせで歯ぎしりをすることで、歯にかかる負担も軽くなり、体にとっても良い状態となります。
ここでみなさん疑問に思われるのですが、歯軋りってどうやって確認するの?と聞かれます。歯ぎしりは、自覚症状のない人や、周りの人から聞いたことないなど実際にしているかどうか確認が難しいことと思われています。
歯ぎしりの確認のために、ブラックスチェッカーという装置があります。この装置は、非常に薄く赤く染色をしたマウスピースです。使用方法は、睡眠時に装着していただきます。歯ぎしりをしている場合は、染色した部分がすり減って色が取れます。
ブラックスチェッカーを使用することで、歯ぎしりをする際のかみ合わせを診断でき、良い歯ぎしりをしているのか悪い歯ぎしりをしているかを判断することができます。
ブラックスチェッカーに関しましては、下記のリンクページをご覧ください。
悪い歯ぎしりをしてしまっている場合は、かみ合わせの治療を行ったほうが良い場合もあります。
噛み合わせの治療を希望される方は、まずは無料カウンセリングにお越しください。
お口の状況などを確認させていただいたうえで、必要な検査のご説明、疑われる状態のご説明などをいたします。
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下の顎の骨の内側にビー玉のような丸い塊ができる事がしばしばあります。
こう言ったふくらみは、外骨症とか外骨隆起と言っていて、病気というより顎に力がかかった時に骨が増殖したものと考えられています。
原因は、歯軋りや食いしばりによって骨に圧がかかっているためと考えられています。自然になくなることはないので、除去する場合は外科的に取り除く必要があります。
また、外骨症の起こる方は、歯軋りなどで他の歯や被せている差し歯もダメージを受けて壊れやすい状況ですので、咬合治療が必要になる場合もよくあります。
外骨症自体は特に炎症などの問題はありませんが、外骨症が起こるほどの歯軋りをしている事が問題になります。多くの方は、外骨症と合わせて歯がすり減ってしまったり、歯にヒビが入ってしまったりしてしまっています。
外骨症がある方は、歯ぎしりの検査をされることをお勧めしております。